現地移動手段の手配

ここでは都市間移動手段について紹介していく。
■格安航空機を利用した移動
前回の航空券購入の回でも言及したように、北米・欧州・東南アジアでは格安空港会社の路線網が充実している。これらは、高速列車よりも安い場合がほとんどであり、中には高速バス並みの運賃もでてくる。しかしながら、格安航空会社の運賃は日々変動しており、安さを狙うなら1ヶ月以上前の予約が必要となるため、日本国内で旅行を検討し終わった段階で予約をする必要がある。
予約もチェックイン方法も、原則は日本の国内線をチケットレスサービスで予約する手順と大きく変わらない。インターネットで航空会社のサイトを訪れ、路線、日時、人数などを入力し、決済画面でクレジットカード情報を入力すれば完了である。航空会社によっては、機内に持ち込まずに預ける荷物の個数を事前に申請しないと当日に割高の荷物預け料金を請求されるところもあるので注意しよう。
搭乗当日は、予約完了のメール(バーコード付き)を印刷するか予約番号を控えておき、空港の自動チェックイン機にバーコードを読ませるか、予約番号と購入したクレジットカードを通すだけで済む。あとは印刷された航空券をもって金属探知を通るだけである。自動チェックイン機がない場合も、航空会社のカウンターで予約番号とパスポートを見せれば何も言わずにチェックインをしてくれる。
■列車を利用した移動
列車の予約は、前日までに現地の出発駅で購入すれば十分である。日本でも代理店から購入できるが、現地での購入が難しいわけでもない。大抵は、駅の窓口に行って行きたいと都市名を身振りで伝えれば、なんとなく購入できるものです。基本的には、北米や欧州では航空機が、発展途上国では長距離バスが主流であり、都市間の移動に鉄道を選択する機会は少ない。列車の乗り方は、各国で異なるのため、市販のガイドブックを読みこむ必要がある。
(欧州)
鉄道網が古くから発達しており、国際列車も頻繁に運行されている。最近では列車の高速化が進んでおり、フランスTGVなどの新幹線も拡大中である。欧州への旅行者であれば列車に乗り放題のユーレイルパスも用意されているが、短時間滞在と長距離移動を繰り返す旅行スタイルでなければ、価格メリットはそこまで大きくない。特に、格安航空会社が普及しているため、長距離移動では航空機に時間・価格で負けてしまう。一方で、航空路線がない中距離の移動でには、列車での移動は重宝する。
ユーレイルパスを購入する場合は、日本での購入がお得となるが、単純に1区間の移動であれば現地の主要駅で乗車前日・当日に購入すればいい。主要都市であれば、出発駅の自動券売機で購入できるので、英語ガイダンスに従って操作すればいい。
(北米)
都市間を列車で移動する機会があるとすれば、それはNYとワシントンDC間だろう。街中を結んでいる点では航空機よりも利便性は高いが、高速バスでも4時間程度である。それ以外は、列車よりも航空機を利用した方が利便性が高い。
■高速バスを利用した移動
古今東西、とにかく安さを追求すると高速バスの移動に集約される。ただし、時間は比例してかかるため宿泊回数を考慮するとトータルコストでは高くなる場合もある。バスターミナル周辺は治安が悪い(軽犯罪が多い)ので、貴重品管理には十分気を配る必要がある。また、発展途上国では定時運行とは無縁のケースも多く、出発時間は定刻でも到着が遅れる場合も想定する必要がある(渋滞や車両故障が多発)。
バスの予約もいくつかの国ではインターネットからできるが、予約できても自由席であり、満席になれば乗れない事態にも遭遇するため、原則は出発前日/当日にチケットを購入して、出発時間に余裕を持って待機するなどの、柔軟なスケジュールが求められる。日本ではバスも電車も大きな格差を意識しないが、海外ではバス移動を低所得者向けサービスとして認識しており、航空機や鉄道のような快適さや厳密さを求めてはいけない。
個人的には、せっかく出費をして海外に来たのだから、時間を金で買った方が投資対効果が高いと思う。
■レンタカーを利用した移動
最大のデメリットは、日本の国際運転免許証が通用しない国では運転できないことと、必ず出発都市に戻る必要があると言うことである。海外旅行において、同じ都市に戻ってくる行程を作るには、対象地域が限られるか無駄な移動を覚悟しないといけない。一方で、運転に必要な手続きや運転ルールの違いはデメリットといえるほどの障壁ではない。
国際免許証は1時間程度で各都道府県で取得でき、レンタカー会社への予約もインターネット予約が可能である。ハーツといった世界的レンタカー会社は、日本のレンタカー会社と提携しており日本語予約ページもある。これらメジャー会社は料金が高いため、出費を削減するために現地大手の格安レンタカー会社を探すのも得策である。
レンタル当日は、営業所のカウンターで必要書類の記入およびクレジットカードから保証料を支払えば、あとは車のキーを受け取るだけ。車線やハンドルの違いはあるが、赤信号や一方通行などの標識は見れば大抵は認識できる(市販のガイドブックに必要な交通ルールは紹介されているため要参照)。返却時も、満タン返しであり、日本のセルフスタンドと同じ感覚で通用する(一部、カウンターに支払いに行く場合もある)。保証料も車を返却と同時に払戻される。
レンタカーの最大のメリットは、大きな荷物を車のトランクに積みっぱなしで旅行ができることと、途中でいつでも寄り道できるので様々な町を訪れることができる。また、公共交通と異なり、予約便に遅刻して余計な出費や大幅な遅延に遭遇しなくて済む、気楽な旅行を満喫できる。
公共交通だけでは都市内だけの滞在になりやすいが、海岸や砂漠の中を邁進でき、田舎や田園で気まぐれな食事ができるということは、移動も重要な観光となる。

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